先輩インタビュー
理学療法士 神田 健太
前向きでなかった患者さんが少しずつ信頼してくれ、ご本人の希望のレベルまで回復できたことが心に残っています
理学療法士
神田 健太
2019年入職
聖隷浜松病院 リハビリテーション部 勤務
静岡県浜松市
Q. 現在のお仕事内容を教えてください
仕事は理学療法士です。 当院は急性期の病院であり、発症早期や術後早期の離床、治療にあわせたリハビリテーションをしています。 現在は、中枢疾患、特に神経内科の患者さんを中心にリハビリを行っています。治療、安静度にあわせて、ベッド上でのリハビリや車椅子移乗、歩行訓練などその人に合わせたリハビリを行っています。また、週に1度、退院に向けてDr.、Ns、リハビリ、MSWの方とカンファレンスを実施し、患者様の退院や転院の調整を行っています。
Q. これまでの経歴を教えてください
名古屋にある4年制の専門学校を卒業後、聖隷浜松病院へ就職しました。当院リハビリテーション部では新人は各班をローテーションし、最終的に希望した班に所属します。私は入職してから1年半は、整形班に所属し、入院患者様、外来患者様を担当しました。整形班では、外来患者様も経験したため、夕方には学生さんも多く老若男女幅広く患者様と接することができました。また、総合病院ですので幅広い疾患の患者様を経験し、個人のスキルアップもできました。現在は中枢班に所属しており、脳卒中、神経難病の方などのリハビリをしています。優しい先輩たちに教わりながらリハビリをしています。
Q. なぜ、このお仕事に就こうと思われたのですか?
いくつか理由があるのですが、一つは単身赴任が長かった父と関わりがあまりもてなかったので、将来家庭を持ったときには家にいられるような仕事に就きたいと思っていたことです。 もう一つは高校生まで所属していたサッカー部でチームメイトにストレッチをしているうちにすごく楽しいと思い、スポーツに関わる道に進みたいと思ったことです。 三つ目は、基本的にはその病院、クリニックで勤められることです(法人や事業団など全国展開しているところでは転勤もありますが)。 また、高校3年生のときに祖父が癌になり、日に日に体力が落ちていく祖父に真摯に向き合いリハビリをしてくださったことにすごく嬉しかったからです。 これらすべてを加味して、理学療法士という道を目指しました。
Q. このお仕事の魅力はどんなところですか?
患者さんや、御家族の方にすごく感謝されるところ。また、患者さんができなかったことができるようになったとき、一緒に共有できるところです。
Q. 嬉しかったエピソードを教えてください
嬉しかったエピソードはたくさんありますが、一番印象に残っているのは、高校生の頃に前十字靱帯損傷、半月板損傷を受傷し、ずっと放置され、約10年後当院にて手術を施行した患者さんのことです。術前評価時には、あまりリハビリに対する意欲がありませんでした。ですが、その後、術後治癒過程にあわせてリハビリをしていく中でできることが増え、リハビリ中の会話でも共通の話題があったり、徐々にコミュニケーションがよく取れるようになり信頼関係を築くことができました。信頼関係を築けたことで、自宅での自主練習もしっかりしていただけるようになりました。本人は「まぁ、仕方なくだけどね」と照れくさそうに言っていましたが、自宅での自主練習の成果もあり、本人のHOPEであった、レクリエーション程度のスポーツ復帰が出来ました。
Q. 今後の目標(キャリアプランなど)があれば、教えてください
まだ勉強も経験も足りていないため、まずは一つひとつ確実にできることを増やしていきたいです。みんなから認められ、頼ってもらえる先輩、上司へとなり、いずれは役職者として職員一人ひとりが目標を持って仕事ができ、また、残業がなく、仕事とプライベートが両立できる職場環境を作っていけられたらいいなと思います。
Q. 聖隷福祉事業団を選んだ理由を教えてください
学生の頃に実習をしていくなかで、患者さんは一つの病気だけではないとすごく実感しました。既往歴、合併症など様々な視点から患者さんを見ていかないとリハビリができないと感じ、より多くの場面(急性期、回復期、療養病院)が経験でき、幅広い分野で活躍出来るところにすごい魅力を感じました。また、同県内に急性期、回復期、療養病院があり、異動したとしても家族への負担も少ないところも魅力的でした。
Q. 聖隷福祉事業団の制度のなかで特に良かったものはなんですか?
福利厚生が手厚いところです。医療費、家賃手当、通勤手当など生活での負担が減っていることです。また、妻が出産した際に育休を取得せず有給、公休、産休を組み合わせて2週間程休みをいただきました。先輩のなかには最長で2ヶ月育休を取った方もいると聞いています。
プライベートの
過ごし方
休日は家族で買い物に行ったり、子供と遊んだりしています。 日々できることが増え、子供の成長の早さを感じています。 将来、大きくなったら何して遊ぼうとか、どんな子になってほしいかなどを妻といつも話しています。